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マンションなどの経年劣化を防ぐために実施される大規模修繕は、どれくらいの費用がかかることが予想されるのでしょうか。基本的には、戸数によって金額が異なることがありますが、具体的な費用はどれくらいかかるのか気になります。
今回は、大規模修繕にどれくらいの費用がかかるのか、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。
大規模修繕の大体の費用目安
マンションの外壁や設備などを整えるために実施される大規模修繕は、大体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。基本的には戸数によって異なることが多く、1戸あたり75万円~125万円ほど費用がかかると言われています。
そのため、大規模修繕を行う場合は、戸数によって高額になることもあるため、事前に費用に余裕を持たせておくことが重要です。
戸数が多いマンションなどでは、3,000万円~5,000万円もの大規模修繕の費用がかかることもあるので、事前に費用については計算しておく必要があります。
大規模修繕の戸数別の相場
全体的なマンションの大規模修繕の相場を見てみると、8割近くのマンションで1,000万円以上の大規模修繕費用がかかっています。その中でも4割近いマンションで、3,000万円の大規模修繕費用がかかっていると言われているので、相当な金額が動いていることがわかるでしょう。
1戸あたりの工事費の相場を確認してみると、30万円以上~120万円未満であるマンションが6割近くになります。
基本的には、1戸あたりの相場がそのまま戸数に反映されて大規模修繕の費用として発生する訳ではなく、戸数が多いマンションほど、1戸あたりにかける費用を抑えている傾向にあるようです。
そのため、今回の戸数あたりの相場については、あくまでも参考程度にして、どれくらいの大規模修繕費用がかかるのかは、正しく計算して算出する必要があります。
大規模修繕の費用算出
大規模修繕の費用を算出するためには、相場だけでは不十分です。どのような手順で費用を算出していくのか、具体的な内容を紹介していきます。
・建物診断を実施する
まずは管理しているマンションの建物診断を行うことから始めます。建物診断は業者を選定し、実際に物件を見てもらう必要があるので、大規模修繕を行う前に依頼する必要があるでしょう。
診断方法は、サーモグラフィーを使用した外壁の劣化診断やファイバースコープによる、給排水管の劣化状況把握などに努める必要があります。
・建物診断の結果から計画を立てる
建物診断を実施し、5段階評価でマンションの状況が評価されます。具体的な評価の付け方は業者によってそれぞれですが、劣化している状況であるほど、高額な大規模修繕が必要になるでしょう。
評価の結果によって、費用が変化していくので、どれくらいの修繕が必要なのか、綿密に計画を立てて、大規模修繕を行うようにしてください。
大規模修繕の見積もり費用は高い
戸数が多いほど、費用がかかってしまうことが多い大規模修繕は、居住者が快適な暮らしを実現するためには必要な作業です。
しかし、基本的には大規模修繕の見積もりは高く設定されることが多いのが特徴になります。そのため、管理会社やコンサルタントに相談して、何に重点を置き、どこまで修繕と改修を行うのか計画的に大規模修繕を行うことがコストを抑えるポイントです。
戸数が多いマンションほど、3,000万円以上の費用がかかることが予想されるので、出された見積もりのまま、費用を検討するのではなく、計画的にどのように大規模修繕を行うのか、管理会社やコンサルタントと相談して決めていく必要があります。
まずは建物診断を業者に依頼して、どれくらいの大規模修繕が必要なのか、チェックしてみましょう。